プロゴルファーの宮里三兄弟、末娘の藍選手は国内で大活躍後に
アメリカへ渡りLPJAツアーで優勝を重ねています。
長兄の聖志はツアー1勝をあげていますが、弟の優作選手はプロ
入り11年を経て未だ未勝利でした。
アマチュア時代の実績やその実力から、既に何勝していてもおか
しくないと言われながら、どうしても勝てない優作選手は「ゴル
フ界の七不思議」とも言われ続けていました。
その優作選手が、今年のツアー最終戦JTカップに2年ぶりに出
場し、3日目を終えて首位に立っていました。
これまで、最終日最終組に入っていても、優作選手はガタガタと
スコアを崩し、終わってみれば優勝どころか・・・・という試合
が多かったのです。
「今度こそ」という気持ちで、本人は勿論、関係者やファンまで
が熱い気持ちで見守ったJTカップ最終日。
17番を終えて2位に3打差を付ける、非常に有利な状況で最終
18番を迎えました。
よみうりカントリークラブの18番ショートは名物ホールです。
プロでも簡単にダブルボギーを打ってしまう難しさ。
それでも優作選手は、ダブルボギーでも優勝できるんです。
大きく深呼吸して放ったティーショットは、グリーンを外れて左
奥のラフへ。下りの難しいアプローチを、何とどトップのミス!
ボールはグリーンを横切って、反対側のラフまで飛んでいってし
まいました。
この時、TV前の私を含めた多くのファンは、「またなのか?」
と強い不安に襲われます。
返しのアプローチ。これがカップに寄らないと、非常にまずい状
況となってしまいます。
このアプローチを、転がしではなくてロブショットを選んだ優作
選手。高く上がったボールは数回弾んで、カップに寄っていき、
あっ!と思った瞬間、カップイン!!!!!!!
なんと、チップインパーで優勝を決めたのでした。
その時、優作選手は膝から崩れて顔を覆って泣き出し、グリーン
脇にいたご両親と妹の宮里藍選手も号泣。TVの前の私ももらい
泣き。ブログのゴルフ仲間もみんな、大泣きだったそうです。
これで、変な呪縛が解けて次々と勝ってくれるでしょう。
石川選手、松山選手も素晴らしいけど、中堅の宮里選手達が頑張
ってくれないと男子プロツアーは盛り上がりませんからね。
ともかく、おめでとうございました!!