冷凍食品の農薬混入事件で、犯人と思われる契約社員が逮捕されました。
実名が報道されていますから、警察も相当確度の高い被疑者と見ている
のでしょう。
逮捕されたのは、49歳の契約社員。正社員ではなく、1年単位で契約
が更新される雇用形態のようです。既に8年以上勤めているとのこと。
従業員による犯行ということならば、職場や待遇・上司や同僚に対して
の思いが動機になっている可能性が高いようです。
もしも、そうであるならば・・・・・
何ともやりきれない事件です。自身の不満のはけ口を製造している商品
にぶつけ、その結果なんの関係も無い一般の消費者が被害に遭う・・・
理不尽なテロです。そんな方法しか、自身の思いを吐き出す方法が無か
ったのでしょうか。
一方、会社側の管理態勢が問題となるのは必然でしょう。
昨日話題にしたノロウィルスの問題でも、給食用のパンを製造していた
工場の衛生管理状態は決して悪いとは言えませんでしたが、それでも
事件は発生してしまいました。
同様に、この冷凍食品製造会社も安全管理態勢は水準以上だったのかも
しれません。
しかし、結果としてこの様な重大な事態を招いてしまったのです。
工場のある群馬県大泉町は、確か外国人労働者が非常に多い町だったは
ずです。日本人とはメンタリティや文化の異なる外国人労働者を雇用し
ている食品工場もたくさんあるでしょう。
今回の犯人は日本人で悪意を以て犯行を行いましたが、不注意や感性の
違いによる事故の可能性は否定できません。
ならば、工場側が徹底した管理システムを構築し、犯罪や不注意で事故
が発生する余地を徹底的に排除しなければならないと思います。
こんな事件や事故が起これば、そのシステムに掛けるコストなんて微々
たるものだと思い知る事になるのですから。